産地情報

雪下にんじんとは?

雪下にんじんとは?

雪下⼈参との出会いは1991 年(平成3年)。まだ1m は残雪がある雪国の春。気温も寒い中、⼿作業で収穫している珍しい光景を⽬にしました。⼈参は「春まき秋どり」が⼀般的な栽培⽅法。当時は不思議に感じましたが、豪雪地帯では古くからある農法の⼀つであることを知りました。夏に播種を⾏い、⼀冬雪下(⼟に埋まった状態のまま)で越冬させ、春に収穫する⼈参を「雪下にんじん」または「雪を割り掘り起こした⼈参」といいます。

甘くおいしくなる

甘くおいしくなる

野菜は⽔分が多いため、氷点下になると凍ってしまいます。凍ることのないように、細胞内にあるデンプンから糖に変えて寒さから⾃⾝を守ります。アスパラギン、グリシン、セリンなどの遊離アミノ酸が増加。春先に急増するカリオフィレンの芳⾹成分により、独特の⼈参臭までも緩和されることが判明しました。極寒の中、厳しい環境で⽣き抜くため、⽢く・おいしくなる不思議な変化を遂げます。


機関:農業総合研究所⾼冷地農業技術センター
研究課題名:雪下ニンジンの特性解明試験ニンジンの雪下貯蔵に伴う⾷味および⾹味成分の変化
研究期間:平成8〜11年度
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産地

産地

新潟県中⿂沼郡津南町。全国ニュースでも報道される⽇本有数の豪雪地帯です。農業が盛んな地域で⿂沼産コシヒカリは、多くの農家さんが専業または兼業としております。⾼原の良い気候と⼟の質がいいことから、トマト・にんじん・根菜類・とうもろこし・アスパラガスの産地としても有名。標⾼400m 以上の⼀⾯に広がる緩やかな⾼原地帯で雪下⼈参を栽培しています。津南町の豊かな⼤地と経験豊富な作り⼿から⽣まれた逸品です。

栽培のフローチャート

5月
天地返し・粗起こし・耕耘
6月
耕耘・元肥(有機肥料)
7月
除草剤を1回のみ散布または透明マルチにて太陽光殺菌
7月~8月
播種
9月
草刈り(雑草の除去)
10月
間引き、中耕、草刈り、追肥
11月
間引き、草刈り、⼟寄せ
12月~3月
雪下でそのまま越冬
3月~4月
除雪後、標⾼の低い畑から収穫

※天候・災害によっては、上記スケジュールを変更することがございます。
※すべての畑は減農薬栽培または無農薬栽培です。
※本年度播種分から、品種は複数採⽤しております。